システムジャパンの整備システム「TOMCAT」|特徴と導入前の確認点
TOMCAT(トムキャット)は、名古屋市港区に本社を置く株式会社システムジャパンが自社で開発している、自動車整備業と鈑金業向けのシステムです。公式サイトは「自動車整備・鈑金業のためのIT。」と掲げ、伝票を打ち出す機械としてではなく、車検の入庫や見積、予約の管理を通じて事業の課題を解決するシステムだと説明しています。1987年に最初の「トムキャット」を発売してから、版を重ねてきた製品です。この記事では、2026年10月にシステムジャパンの公式サイトで確認できた記載をもとに、会社の沿革、TOMCATの主な機能、入庫元ごとの管理やOSSへの対応、製品ラインアップ、導入前に確かめたい点を整理しました。
この記事で確認した一次情報:システムジャパンのトップページ、TOMCATの製品概要(products)と機能紹介(detail)、会社概要と沿革(about)、AOSのページ。確認日は2026年10月です。
株式会社システムジャパンの会社概要と沿革
株式会社システムジャパンは、自動車部品や整備工具を扱う明和商会(1964年5月創業)を源流に持ち、1988年3月に現在の社名になった名古屋の会社です。会社概要によると、本社は愛知県名古屋市港区七番町5丁目1番地16、資本金は3,500万円、代表取締役は矢野紳一郎氏、従業員数は72名です。主要業務は自社開発システムの企画から販売とサポートまでと、OA機器の販売、ネットサービス事業の運営で、主要取引先は全国の自動車整備工場と自動車鈑金塗装工場と書かれています。事業所は本社のほか、名古屋市中区の栄Lab、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡の各営業所です。古物商の許可も受けており、関連会社として明和商会とキイストンが挙がっています。
| 年月 | 沿革に載っている出来事 |
|---|---|
| 1984年11月 | 自動車整備業向けのコンピュータシステムの開発、販売を開始 |
| 1987年7月 | 整備・鈑金業向けシステム「トムキャット」「ホーネット」の販売を開始 |
| 1988年3月 | 法人名を株式会社システムジャパンに変更 |
| 1996年10月 | 「TOMCAT for Windows」の販売を開始 |
| 1998年5月 | インターネットサイト「AOS(オートモービル・オンライン・サービス)」を開設 |
| 2005年12月 | 鈑金業特化型システム「TOMCAT Processor」の販売を開始 |
| 2013年10月 | 「TOMCAT SMASH」の正式販売を開始 |
| 2019年10月 | 「TOMCAT IMPACT」の正式販売を開始 |
製品概要のページでは、1983年以来、自動車アフターマーケットと整備・鈑金業界を研究してきたと書かれています。
TOMCATの主な機能(車検アプローチ・見積・予約管理)
TOMCATの機能紹介は、車検アプローチ、見積もり提示、予約管理、タブレット閲覧、業務の自動化、その他の6つに分かれています。車検アプローチでは、長期滞納などで案内が不要な顧客を含めて顧客データを自社に合わせて分類し、事業目標に沿って対象顧客を自動でリスト化します。複数のスタッフで連絡するときは進捗が社内で共有され、再連絡が必要な顧客の漏れを防ぐ仕組みです。見積もり提示では、お客様の過去の整備歴をすぐ呼び出し、リフトアップせずに予算に合わせた見積を出せること、複数の見積を簡単に作れることが挙がっています。予約管理は月間カレンダーと1日の予約一覧で工場の稼働状況を確かめられ、1年先、2年先の予約も管理でき、約束の日時にはポップアップで知らせます。
| 機能の区分 | 機能紹介ページの内容 |
|---|---|
| 車検アプローチ | 顧客の分類とデータ整理、アプローチ対象の自動リスト化、進捗の社内共有 |
| 見積もり提示 | 過去の整備歴の呼び出し、比較用の複数見積の作成 |
| 予約管理 | 月間カレンダーと予約一覧、約束日時のポップアップ通知、1〜2年先の予約管理 |
| 画像保存・タブレット閲覧 | 作業中の画像を納品書と合わせて保存。保存画像、顧客・車両情報、カルテ、見積・仕掛伝票、請求残高、FAINESをタブレットで閲覧 |
| 業務の自動化 | 車検証QRコードからの車両登録、税額の自動算出と自動更新 |
車検の受付から案内までの流れをシステムでどうつなぐかは車検システムとはで、案内の手段の選び方は車検案内はがき・SMS・LINEの使い分けで説明しています。
TOMCATの入庫元ごとの管理とコグニセブン連動
TOMCATには、ディーラーや保険会社から車を預かる工場向けに、入庫元ごとの条件を自動で振り分ける機能があります。機能紹介によると、入庫元ごとにDMを「出す」「出さない」を自動で管理し、ディーラー経由のお客様へ誤って車検案内を出したり、保険会社の紹介のお客様へ保険案内を出したりしないようにします。入庫元ごとに異なるレス率とレバレートも、入庫元を選ぶだけで自動で設定されます。請求先も入庫元ごとに自動で決まるため、本社にまとめて請求する取引先と店舗ごとに請求する取引先が混在していても、伝票の作成時に迷わずに済むと説明されています。鈑金では事故車修理見積システムのコグニセブンと連動し、顧客と車両の登録は1回で済み、整備と鈑金のカルテと請求売掛情報を一元管理できます。
製品概要に載っている各種機能一覧には、元請対応、鈑金対応、鈑金元請対応、コグニセブン連動、回収管理のほか、G-COM(オリックス)連動、ネットワーク9000(BANZAI)連動、FAINES連動も並んでいます。元請けの多い鈑金工場の方は、姉妹サイトの鈑金見積システム比較もあわせてご覧ください。
TOMCATのOSS対応と車検・リコールの機能
TOMCATの機能紹介には「ワンストップサービス対応」の項目があり、保安基準適合証と標章の電子申請、継続検査の代理申請(重量税納付書や継続検査申請書(OCR)の電子申請)に対応すると書かれています。従来の用紙による保安基準適合証と標章、重量税納付書、継続検査申請書も引き続き使えます。車検検索の際にはリコール対象車両と実施状況が分かり、車検台数の多い工場でも短い時間で1か月分のリコール実施状況を確認できると説明されています。各種機能一覧には、自賠責証明書の発行、e-jibai連動、車検関連書類印刷、重量税エコカー減税対応、駐車違反未納確認機能も載っています。電子車検証のICタグの読み取り、インボイス制度、電子帳簿保存法については、2026年10月に確認した公式サイトに記載がありませんでした。
OSSの仕組みは自動車OSSの解説サイトで、電子車検証の扱いは電子車検証の解説サイトで確認できます。製品同士の確認の仕方は電子車検証・OSSに対応した整備システムの見分け方にまとめました。
TOMCATの製品ラインアップとAOS
TOMCATの製品概要のページには、事業規模や事業体系に合わせた3つの製品ラインアップがあると書かれています。1つ目は家族経営や少数の管理者で運営する工場向け、2つ目は十数名規模で複数の管理者や拠点がある事業者向け、3つ目は多数の拠点や複数の部門を持ち、法人リースが中心で、社内ネットワークの構築や親会社の基幹システムとの連動が必要な事業者向けです。それぞれ車両販売の有無などにも合わせると説明されていますが、各製品の名前と価格はページの本文に書かれていません。システムジャパンはTOMCATとは別に、整備事業者向けのWebサービス「AOS(Automobile Online Service)」を運営しており、リサイクル・リビルトパーツの一括見積、カー用品や整備消耗品を扱うアフターパーツ・オンライン、リサイクル部品を検索して発注できるリパーツダイレクトの3つのサービスがあります。
トップページのお知らせには、2026年8月3日付で「TOMCAT 用 帳票類」の価格改定が告知されています。専用の帳票を使う製品では、システムの料金とは別に帳票類の費用も見ておくと予算の見通しが立てやすくなります。
TOMCATを導入する前に確認すること
TOMCATは1987年から続く製品で、入庫元ごとの管理やコグニセブン連動など、元請けの仕事を受ける整備・鈑金工場向けの機能が詳しく書かれています。一方で、料金、契約形態、最低契約期間、サポートの受付時間は公式サイトに載っていません。3つのラインアップのどれが自社に当てはまるかは事業規模と拠点の数で変わるため、デモを申し込むときに現在の台数、拠点、元請けの数を伝えると話が早く進みます。機能紹介には、いま使っている整備システムからTOMCATへ入れ替えるときに顧客情報を一括で更新し、重量税と自賠責の金額も最新の正しい金額に直すと書かれています。移せるデータの範囲と費用は見積の段階で書面にしてもらいましょう。
1. 自社に合うラインアップを聞く
従業員数、拠点の数、車両販売の有無を伝えて、3つのうちどれが候補かを確かめます。
2. 料金と契約期間を確認する
公式サイトに価格がないため、総額と契約期間、帳票類の費用を見積で出してもらいます。
3. 元請けとの取引条件を設定できるか見る
レス率やレバレート、請求先の設定がいまの取引先に合うかをデモで確かめます。
4. 制度対応を確かめる
電子車検証の読み取り、インボイス制度、電子帳簿保存法の扱いを直接聞きます。
5. データ移行の範囲を確認する
顧客、車両、整備歴のどこまでを移せるかと費用を書面で確認します。
移行の進め方は整備システムの乗り換えとデータ移行で解説しています。他社の製品と同じ観点で並べたいときは、40製品の整備システム比較表と整備システム製品一覧をご覧ください。
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TOMCATを含む40製品について、提供形態、データの設置場所、契約形態、最低契約期間と重要8項目の対応状況を1つの表にまとめています。元請けの仕事が多い整備・鈑金工場に合う製品を絞り込みたい場合は、メーカーをまたいで整理する無料相談もご利用ください。
システムジャパンのTOMCATに関するよくある質問
- システムジャパンはどんな会社ですか?
- 株式会社システムジャパンは、愛知県名古屋市港区に本社を置く会社です。会社概要によると資本金は3,500万円、従業員数は72名で、自社開発システムの企画、設計、開発、販売、サポートのほか、OA機器の販売とネットサービス事業を行っています。札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡に営業所があります。
- TOMCATはいつから販売されていますか?
- 沿革によると、1984年11月に自動車整備業向けコンピュータシステムの開発と販売を始め、1987年7月に「トムキャット」を発売しました。その後、1996年10月のTOMCAT for Windows、2013年10月のTOMCAT SMASH、2019年10月のTOMCAT IMPACTなど、版を重ねています。
- TOMCATはOSSに対応していますか?
- 公式の機能紹介に「ワンストップサービス対応」の項目があり、保安基準適合証と標章の電子申請、継続検査の代理申請(重量税納付書や継続検査申請書(OCR)の電子申請)に対応すると書かれています。従来の用紙での書類も使えます。
- TOMCATは電子車検証やインボイス制度に対応していますか?
- 公式の機能紹介には車検証QRコードからの自動入力と、各種機能一覧に「内税・外税対応」が載っています。2026年10月に確認した範囲では、電子車検証のICタグの読み取り、インボイス制度、電子帳簿保存法、デジタル化・AI導入補助金についての記載は見当たりませんでした。必要な場合は直接確認してください。
- TOMCATの料金はいくらですか?
- システムジャパンの公式サイトには、2026年10月の時点でTOMCATの価格が載っていません。製品のお問い合わせとデモの申し込みを受け付けています。費用の考え方を他社と並べて知りたい場合は、整備ソフトの料金・費用相場をご覧ください。
- 整備システムと車両販売システムは、まとめて選んだほうがよいですか?
- 車検・点検の入庫と中古車・新車の販売を両方行う工場では、自動車整備システム(自動車整備ソフト)と車両販売システム(車販ソフト)が同じ顧客データを使えるかを確かめると二重入力が減ります。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなし(月払)で始められるかも確認してください。
参考にした一次情報
以下はこの記事の根拠にしたシステムジャパンの公式ページです。いずれも2026年10月に内容を確かめました。機能名は公式の書き方に合わせています。
- システムジャパン トップページ:https://www.systemjapan.co.jp/
- TOMCAT 製品概要:https://www.systemjapan.co.jp/products.html
- TOMCAT 機能紹介:https://www.systemjapan.co.jp/detail.html
- システムジャパン 会社概要・沿革:https://www.systemjapan.co.jp/about.html
- AOS(Automobile Online Service):https://www.systemjapan.co.jp/aos.html
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