EBE整備システムとは|ハイブリッドクラウドの特徴と導入前の確認点
EBE整備システムは、東京都千代田区に本社を置く株式会社EBE(イーバ)の整備システムです。顧客データは工場の社内サーバーに置き、外出先からの在庫確認などにはクラウドを使う「ハイブリッドクラウド」という考え方を打ち出しています。クラウド型かインストール型かの二択で整備システムを見ていると、どちらに当てはまるのか分かりにくい製品です。この記事では、2026年10月にEBEの公式サイトで確認できた記載をもとに、ハイブリッドクラウドの中身、主な機能と2026年3月31日にリリースされた新機能、補助金の対象製品を整理しました。
この記事で確認した一次情報:EBEの会社情報、EBE整備システムの製品ページ、ハイブリッドクラウドを説明したphilosophyページ、EBE車輌販売システムの製品ページ。確認日は2026年10月です。
株式会社EBE(イーバ)の会社概要
株式会社EBEは、2011年12月創業、資本金3,000万円、従業員110名の会社で、本社は東京都千代田区神田淡路町にあり、16拠点を持っています。読み方は「イーバ」です。整備システムのほか、車輌販売システム、レンタカーシステム、ロードサービス管理システム、BP経営マネジメントシステム、パーツシステムDA-WIN、ガラスシステムFULLITといった製品を扱い、コグニセブンも対象製品の一覧に並んでいます。日本カーネットの比較表では、本社所在地は東京都、対応エリアは全国、会社の特徴欄は「自動車業界,SS業界に関するコンサルティング有」と記載されています。創業年と資本金は比較表と公式で一致しています。
EBE整備システムのハイブリッドクラウドとは
ハイブリッドクラウドとは、EBEの説明では、顧客データや経営情報を利用者の社内サーバーで管理し、利便性が求められる機能だけにクラウドの技術を使う構成のことです。philosophyページの見出しは「EBEのハイブリッドクラウド」で、社内サーバーでの管理を「オンプレミスで絶対の安心感」と表現しています。クラウドを使う機能の例として挙がっているのは、外出先からの在庫確認や過去の整備履歴の閲覧です。日本カーネットの比較表の特徴欄も「パブリック型クラウドとプライベート型クラウドのメリットだけを活用した『ハイブリッドクラウドシステム』」と記載しています。社内サーバーとは別に、毎日国内のサーバーへ自動でバックアップするクラウドバックアップのサービスもあります。
| データや機能 | 置き場所(公式の説明) |
|---|---|
| 顧客データ、経営情報 | 利用者の社内サーバー(オンプレミス) |
| 外出先からの在庫確認、過去の整備履歴の閲覧 | クラウドの技術を活用 |
| 日々のバックアップ | クラウドバックアップで国内のサーバーへ毎日自動で保存 |
| 法改正への対応 | 対応するプログラムを無償で提供し、自動でシステムに反映 |
社内にサーバーを置く構成では、サーバー機器の置き場所と電源、入れ替えの時期を工場側で考えておく必要があります。完全なクラウド型や完全なインストール型との一般的な違いはブラウザ型とインストール型の違いで説明しています。
EBE整備システムの主な機能
EBE整備システムの製品ページには、伝票の作成から入金管理、顧客へのお知らせ、申請書類まで20を超える機能が並んでいます。伝票まわりでは見積書、納品書、作業指示書の作成と伝票履歴の検索、売上と利益の分析、合計請求書の自動発行、売掛と入金の管理があります。顧客対応では応対履歴の記録、車検と点検のDM発行、後日整備の通知、SMS配信、着信時の電話番号表示があります。入力の手間を減らす機能として、全国住所データの自動反映、型式と種別情報の自動展開、QRコード入力、日整連工数と部品価格データの搭載が挙がっています。公式は特長として、車検時間を3分の1に短縮した事例があると書いています。
| 業務 | 公式ページに載っている機能 |
|---|---|
| 伝票と請求 | 見積書・納品書・作業指示書作成、伝票履歴管理と検索、合計請求書自動発行、売掛管理、入金管理 |
| 分析 | 売上と利益の分析 |
| 顧客対応 | 顧客応対履歴、車検・点検DM、後日整備通知、SMS配信、着信時の電話番号表示 |
| 工場の運営 | 作業進捗ボード、予約管理、代車管理、クイック検索、Googleマップ対応 |
| 車検と申請 | 申請書類作成支援、リコール情報と重量税の照会 |
| 入力の省力化 | 全国住所データ自動反映、型式・種別情報自動展開、QRコード入力、日整連工数、部品価格データ |
ログイン権限を設定する機能もあり、事務と整備士で見られる範囲を分けられます。車検案内の出し方そのものは車検案内はがき・SMS・LINEの使い分けで扱っています。
EBE整備システムの電子車検証・OSS・インボイスへの対応
EBE整備システムは、公式ページの特長として、ワンストップサービス(継続検査OSS)、インボイス制度、車検証電子化、電子帳簿保存法、OBD検査への対応と、QRコード車検証読取機能を明記しています。連携先として挙がっているのは、e-jibai、電子保安基準適合証システム(AIRAS)、OSS申請共同利用システム(AINAS)の3つで、自賠責から電子保適、継続検査の申請までを外部の仕組みとつないで進める構成です。法改正については、対応するプログラムを無償で提供し、自動でシステムに反映するとphilosophyページに書かれています。日本カーネットの比較表でも、電子車検証、OSS、インボイスの欄は○、アップデートは無料と記載されています。
手続きの仕組みを先に押さえておきたい方は、自動車OSSの解説サイトと電子車検証の解説サイトを読んでから製品の説明に戻ると、どの機能がどの手続きに当たるかが分かりやすくなります。複数の製品を同じ観点で比べる方法は電子車検証・OSSに対応した整備システムの見分け方で紹介しています。
2026年3月の新機能(Web予約とLINE配信)
EBEは2026年3月31日に、EBE整備システムの新機能としてE-contactのWeb予約機能、E-contactのLINE配信機能、Web検索機能をリリースしました。製品ページでは、LINEとの連携で顧客の入庫を促すフォローを行い、車検や整備のWeb予約を受け付けられると説明されています。あわせて、通話を自動で録音するMulti CTIと、メンテナンスパックの管理機能も新機能として紹介されています。車検の案内をはがきだけで出していた工場が、電話とLINEとWeb予約を同じシステムで扱えるかどうかは、入庫の取りこぼしに関わります。どの機能が標準で、どれが追加契約なのかは公式ページに書かれていないため、見積で確認が必要です。
- E-contact Web予約機能(車検や整備のWeb予約の受付)
- E-contact LINE配信機能(入庫を促すフォロー)
- Web検索機能
- Multi CTI(通話自動録音機能付き)
- メンテナンスパック機能
EBE車輌販売システムと整備システムの連動
EBE車輌販売システムは、整備システムと同じ顧客を扱う中古車や新車の販売向けの製品で、整備システムと連動して合計請求書を作れると公式ページに書かれています。特長として、JU適正販売店認定に準拠した注文書S-33Bへの対応、在庫車両の画像を12枚まで登録できること、古物台帳の出力が挙がっています。一方で、デジタル化・AI導入補助金2026の対象製品の一覧には、EBE整備システムV9は載っていますが、EBE車輌販売システムは載っていません。販売と整備を同時に入れて補助金を使うつもりなら、どちらが対象になるかを分けて確認してください。車輌販売システムの電子車検証とインボイスへの対応は、公式ページで確認できませんでした。
ほかの製品と同じ項目で見比べるときは、40製品の整備システム比較表と全製品一覧をご覧ください。
EBE整備システムを導入する前に確認すること
EBE整備システムは社内にサーバーを置く構成が前提で、価格は公式サイトに載っていないため、見積の段階でサーバー機器の費用と契約年数を一緒に確定させることが大切です。比較表の最低契約期間は5・6年なので、その間にサーバーやパソコンを入れ替えるときの扱いも聞いておきます。データの所有権は利用者にあると公式に書かれていますが、比較表のCSV出力の欄は「-」です。所有権があることと、ほかのシステムで読める形式で出せることは別の条件なので、出力の形式と費用は書面で確認してください。乗り換えの手順は整備システムの乗り換えとデータ移行にまとめています。
1. 社内サーバーの置き場所と費用を確認する
サーバー機器を誰が用意し、何年で入れ替えるかを見積に含めてもらいます。
2. 外出先で使う機能を決める
在庫確認や整備履歴の閲覧など、クラウド側で使いたい機能を伝えます。
3. 新機能が標準か追加かを確認する
Web予約、LINE配信、Multi CTIが基本の契約に含まれるかを聞きます。
4. 補助金の対象を確かめる
対象製品はEBE整備システムV9です。車輌販売システムは一覧にありません。
5. データの出力形式を書面で確認する
顧客、車両、伝票のデータをどの形式で出せるか、費用がかかるかを確かめます。
順位づけされた一覧で候補を眺めたいときは、自動車整備ソフトランキングの見方が使えます。
全40製品の整備システム比較表を無料でダウンロード
EBE整備システムを含む40製品について、提供形態、データの設置場所、契約形態、最低契約期間と8項目の対応状況を1つの表にまとめています。社内サーバーを置く構成が自社に合うか、クラウド型やインストール型と比べて迷う場合は、メーカーをまたいで整理する無料相談もご利用ください。
EBE整備システムに関するよくある質問
- EBE整備システムはクラウド型ですか?
- EBEは自社の方式を「ハイブリッドクラウド」と呼んでいます。公式の説明では、顧客データや経営情報は利用者の社内サーバーで管理し、外出先からの在庫確認や過去の整備履歴の閲覧など、利便性が求められる機能にクラウドの技術を使います。日本カーネットの比較表では、提供形態をインストール型、データの設置場所をローカルと記載しています。
- EBE整備システムの価格はいくらですか?
- EBEの公式サイトには、2026年10月の時点で金額の記載がありません。問い合わせフォームには「概算見積額が知りたい」という選択肢があります。日本カーネットの比較表では、契約形態はパック、最低契約期間は5・6年と記載しています。費用の考え方を他社と並べて知りたい場合は、整備ソフトの料金・費用相場をご覧ください。
- EBE整備システムは補助金の対象になりますか?
- EBEの整備システムのページで、デジタル化・AI導入補助金2026の対象製品として「EBE整備システムV9」が挙げられています。同じ一覧にはEBEレンタカーシステムやパーツシステムDA-WINなども載っていますが、EBE車輌販売システムは載っていません。補助金の要件はデジタル化・AI導入補助金の解説で確認してください。
- 入力したデータは誰のものになりますか?
- EBE整備システムの特長として、公式ページに「入力した顧客・車輛・伝票データ所有権はシステム利用者」と書かれています。ただし、ほかのシステムへ移るときにどの形式でデータを出せるかは公式ページに書かれておらず、日本カーネットの比較表でもCSV出力の欄は「-」(記載なし)です。乗り換えを見据える場合は、出力の形式と費用を契約前に確認してください。
- EBE整備システムは電子車検証やOBD検査に対応していますか?
- 公式ページの特長に「車検証電子化対応」「OBD検査対応」「QRコード車検証読取機能」が挙がっています。ワンストップサービス(継続検査OSS)、インボイス制度、電子帳簿保存法への対応も明記されています。日本カーネットの比較表でも、電子車検証、OSS、インボイスの欄はいずれも○です。
- 整備システムと車両販売システムは、まとめて選んだほうがよいですか?
- 車検・点検の入庫と中古車・新車の販売を両方行う工場では、自動車整備システム(自動車整備ソフト)と車両販売システム(車販ソフト)が同じ顧客データを使えるかを確かめると二重入力が減ります。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなし(月払)で始められるかも確認してください。
参考にした一次情報
以下はこの記事の根拠にしたEBEの公式ページです。いずれも2026年10月に内容を確かめました。機能名は公式の書き方に合わせています。
- EBE 会社情報:https://www.e-b-e.co.jp/company
- EBE 整備システム:https://www.e-b-e.co.jp/seibi
- EBE ハイブリッドクラウド(philosophy):https://e-b-e.co.jp/philosophy
- EBE 車輌販売システム:https://www.e-b-e.co.jp/car-sales
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