JOCAR(ジョーカー)とは|ブラウザで使う車販・整備システムの特徴と確認点

JOCAR(ジョーカー)は、株式会社JCMが提供する自動車販売と整備の管理システムです。パソコンにソフトを入れずにブラウザで使う形で、JCMは2006年に「業界初のクラウド型自動車販売・整備管理システム」としてリリースしたと説明しています。中古車販売店の在庫や商談と、整備工場の伝票を同じ仕組みで扱える点が、整備専用のシステムとの大きな違いです。この記事では、JOCARの公式サイトとJCMの事業紹介に書かれている内容だけをもとに、提供形態、契約、連動先を整理し、導入前に確かめておきたい点をまとめます。

確認した一次情報(2026年10月):JOCAR公式サイト(トップ、JOCARとは、システム、会社情報、電子契約オプション、ニュース)、JCMの事業紹介ページ、ブロードリーフのSF.NS3Ai製品ページ。比較表の記載と公式の記載が食い違う項目は、公式を優先して書いています。

JOCAR(ジョーカー)とは|JCMの車販・整備管理システム

JOCARとは、株式会社JCMが2006年から提供している、自動車販売と整備の業務をまとめて管理するシステムです。JCMの事業紹介ページは、2006年に業界初のクラウド型自動車販売・整備管理システムとしてリリースし、月々定額の月払方式を採用したと説明しています。提供会社のJCMは1984年6月15日設立、資本金3億円で、株主には一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会(JU)、株式会社オリエントコーポレーション、株式会社リクルートなど計60法人が並びます。中古車販売の業界団体と信販会社、中古車情報媒体の運営会社が株主に入っている点は、JOCARの連動先の顔ぶれとも重なります。読み方は「ジョーカー」で、検索では「JOCAR」の表記で探されることがほとんどです。整備工場が単独で使うというより、車を売りながら車検や整備も受ける販売店が、在庫から納車後の入庫までを1つの画面で追う使い方が想定されています。

項目公式サイトの記載
提供会社株式会社JCMです(設立1984年6月15日、資本金3億円)。
リリース2006年とJCMの事業紹介ページに書かれています。
使い方専用ソフトのインストールは要らず、インターネットに接続できればどこからでも使えます。
対応端末パソコンのほか、iPadとiPhoneでも使えます。
契約レンタル方式で、リース契約のような長期間の制約はないと書かれています。
料金の記載追加IDはひとつ月額5,000円です。税の表記と基本料金の記載はありません。
更新システムのバージョンアップやデータベース更新は無料です。
サポートサポートデスクは土日も対応しています。

JOCARの提供形態と契約(レンタル方式と追加ID)

JOCARの契約は、JCMが「レンタル方式」と呼ぶ月額の形です。公式サイトは「業界で画期的なレンタル方式を採用。リース契約のような長期間の制約はありません」と書いており、5年や6年のリースを組む契約とは考え方が異なります。料金について公式サイトで確かめられる金額は、ログインに使うIDを増やすときの「追加IDはひとつ月額5,000円」だけで、基本料金と税の扱いは載っていません。営業担当、整備受付、事務と、使う人が増えるほど追加IDの数も増えるため、見積を取るときは何人で使うかを先に決めておくと比較しやすくなります。システムのバージョンアップとデータベースの更新は無料と明記されています。パソコンにソフトを入れない形なので、店舗のパソコンを入れ替えてもインストールし直す手間はありません。その代わり、インターネット回線が止まると使えない時間が出るため、モバイル回線などの予備を用意しておくと安心です。

インストール型とブラウザ型の一般的な違いは、ブラウザ型(クラウド)とインストール型の整備システムの違いで詳しく説明しています。

JOCARの連動先(JU・オリコ・カーセンサー・オートオークション)

JOCARの公式サイトは連動先として、JUジャナイト、オリエントコーポレーション、カーセンサー、共有在庫、他社整備システム、複数のAA会場、リサイクルシステムを挙げています。在庫車の掲載、オークションでの仕入、ローンの申込といった車販の業務を、1つのシステムから回すための連動です。整備側の業務では、他社整備システムとの連動が挙がっている点が目を引きます。実際にブロードリーフは、整備システムSF.NS3Aiの主な追加機能に「JOCAR連動サービス」を載せています。整備はSF.NS3Ai、車販はJOCARという組み合わせも、提供会社の側で想定されているということです。オプションとしては電子契約の「J-SIGN」が用意されており、注文書などの契約手続きを紙に頼らず進める用途に使えます。どの連動が標準でどれが別料金かは公式サイトに書かれていないため、使いたい連動先をリストにして見積の段階で確かめてください。

連動先(公式記載)主に関わる業務
JUジャナイトJU(日本中古自動車販売協会連合会)のサービスとつながります。
オリエントコーポレーションオートローン(信販)の手続きに使います。
カーセンサー在庫車を掲載するときに使います。
共有在庫他店と在庫を共有して販売するときに使います。
複数のAA会場オートオークションでの仕入と出品に使います。
リサイクルシステム自動車リサイクル法の手続きに使います。
他社整備システム整備伝票側のシステムと連携します。ブロードリーフのSF.NS3AiはJOCAR連動サービスを載せています。

JOCARの導入前に確認すること(電子車検証・OSS・インボイス)

JOCARを検討するときに最初に確かめたいのは、2023年以降の制度変更への対応状況です。2026年10月時点の公式サイトでは、電子車検証、継続検査OSS、インボイス制度、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)について書いたページを見つけられませんでした。公式サイトのニュース欄は2013年11月が最新の更新で、製品の最新情報はサイト以外の経路で案内されている可能性があります。対応していないと決めつける材料にはなりませんが、記載がない以上は、担当者に質問して回答を残すのが確実です。とくに指定工場で継続検査OSSを使っている場合、車販と整備を1つのシステムにまとめるつもりで導入したのに、OSSの申請だけ別のシステムで行うことになると、二度手間が残ります。電子車検証の情報をどう取り込むかも、受付の手間に直結します。

  1. 1. 使いたい業務を書き出す

    在庫管理、商談、注文書、ローン申込、整備見積、請求、車検案内のうち、JOCARで回したい業務を決めます。

  2. 2. 制度への対応を質問する

    電子車検証の読み取り方法、継続検査OSSと電子保適、インボイスの様式、補助金の対象かどうかを確かめます。

  3. 3. 連動先と追加費用を確かめる

    カーセンサー、AA会場、オリコ、他社整備システムなど、使う連動先ごとに標準か別料金かを聞きます。

  4. 4. ID数と総額を見積もる

    使う人数から追加IDの数を決め、基本料金とあわせた月額を出してもらいます。

  5. 5. 解約時のデータを確かめる

    比較表ではCSV出力が有料とされています。解約や入れ替えのときに、どのデータをどの形式で受け取れるかを契約前に確認します。

電子車検証とOSSへの対応を製品ごとに見分ける方法は電子車検証・OSSに対応した整備システムの見分け方にまとめています。

JOCARを検討しやすい店舗と、ほかの製品も比べたい店舗

JOCARの公式記載から読み取れる得意分野は、中古車販売の業務と外部サービスの連動です。在庫車をカーセンサーに載せ、オートオークションで仕入れ、オリコのローンを組み、納車後の車検や整備も同じ顧客台帳で受ける販売店であれば、公式に挙がる連動先の多くが業務に重なります。土日もサポートデスクが対応する点は、週末に来店客が多い販売店には実務上の安心材料です。反対に、車販をほとんど行わず整備と車検が売上の中心の工場では、整備専用の製品とも並べて、点数データや部品価格データ、OSSへの対応を比べたほうが判断しやすいでしょう。日本カーネットの比較表でも、JOCARの部品価格データは記載なしです。整備専用で選ぶか、車販と整備をまとめるかは、店の売上の構成で決めるのが自然です。

車販と整備を分けて使う選択肢もある

ブロードリーフがSF.NS3AiでJOCAR連動サービスを案内しているように、車販はJOCAR、整備は別の整備システムという組み合わせも実際に提供されています。1つにまとめることにこだわらず、連動で二重入力を減らせるかを基準にすると、選べる組み合わせが広がります。

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JOCARを含め、車販と整備の両方を扱えるシステムや、整備システムとの連動の組み合わせを、お店の売上構成と使う人数に合わせて整理します。電子車検証やOSSの扱いで迷っている場合もご相談ください。

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JOCARに関するよくある質問

JOCARはどこの会社の製品ですか?
株式会社JCMの製品です。JOCARの公式サイトの会社情報では、設立1984年6月15日、資本金3億円、代表取締役社長は塚越剛さんです。株主として一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会(JU)、株式会社オリエントコーポレーション、株式会社リクルートなど計60法人が掲載されています。
JOCARはパソコンにインストールが必要ですか?
公式サイトでは、個々のパソコンに専用ソフトを入れておく必要がなく、インターネットに接続できればどこからでも使えると説明されています。iPadとiPhoneでも利用できると書かれています。店舗のパソコンが古い場合でも、ブラウザが動けば候補になりますが、推奨環境は導入前に提供会社へ確かめてください。
JOCARの料金はいくらですか?
公式サイトに載っている金額は「追加IDはひとつ月額5,000円」で、税込か税抜かの表記と、基本料金の記載はありません。基本料金を含めた総額は見積で確かめることになります。整備ソフトの料金を製品横断で比べたい場合は、姉妹サイトの整備ソフトの料金・費用比較を参考にしてください。
JOCARは電子車検証やOSSに対応していますか?
2026年10月に公式サイトを確認した範囲では、電子車検証、OSS、インボイス制度への対応を書いた記載は見つかりませんでした。日本カーネットの比較表では、インボイスは「○」、OSSと電子車検証は「記載なし」です。指定工場で継続検査OSSを使う場合や、車検証の取り込み方法を重視する場合は、導入前にJCMへ直接確かめてください。
JOCARの契約期間はどれくらいですか?
公式サイトは契約について「業界で画期的なレンタル方式を採用。リース契約のような長期間の制約はありません」と説明しています。具体的な最低契約期間は書かれていません。日本カーネットの比較表も最低契約期間は「記載なし」としています。解約の条件と合わせて、契約前に書面で確かめるのが確実です。
整備システムと車両販売システムは、まとめて選んだほうがよいですか?
車検・点検の入庫と中古車・新車の販売を両方行う工場では、自動車整備システム(自動車整備ソフト)と車両販売システム(車販ソフト)が同じ顧客データを使えるかを確かめると二重入力が減ります。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなし(月払)で始められるかも確認してください。

参考にした一次情報

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月5日確認)。比較表の記載は日本カーネットが作成した整備システム比較表によります。

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