タジマの整備システム「一新多助」|特徴と導入前に確認すること

一新多助(いっしんたすけ)は、株式会社タジマが販売する整備システムのシリーズ名です。2018年4月に発売された一新多助smart2とsmart+2に加え、2026年9月15日にはクラウド型の「Maintenance.c 一新多助+」が発売され、同じ一新多助の名前で性格の違う製品が並ぶようになりました。どの製品の話なのかを分けて読まないと、提供形態やサポートの窓口を取り違えます。この記事では、2026年10月にタジマの公式サイトで確認できた記載をもとに3製品を整理し、導入前に確かめておきたい項目をまとめました。

この記事で確認した一次情報:タジマの会社概要と沿革、取扱商品一覧、一新多助smart2とsmart+2の製品ページ、Maintenance.c 一新多助+の製品ページとリリースのお知らせ、アップデート方法のお知らせ。確認日は2026年10月です。

タジマの会社概要とブロードリーフとの関係

株式会社タジマは1997年(平成9年)12月設立、資本金5,000万円、従業員127名(2025年12月末)、全国22拠点の会社です。公式の沿革には、2017年(平成29年)7月に株式譲渡によって株式会社ブロードリーフの100%子会社になったことが書かれています。日本カーネットの比較表でも、会社の特徴欄は「㈱ブロードリーフの子会社」です。このため取扱商品には、自社ブランドの一新多助smart2とsmart+2のほか、ブロードリーフ系のMaintenance.c 一新多助+、Repair.c 一新多助+(クラウド型 自動車鈑金業務支援システム)、スーパー検査員(クラウド型 車検・点検支援システム)、電帳.DXなどが並びます。親会社の整備システムについてはブロードリーフの整備システムの記事で扱っています。

タジマの取扱商品(整備関連)公式の表記
一新多助smart2業務を先読み「スマートマルチウインドウ」搭載
一新多助smart+2smart2の機能に売上や車両の管理機能を強化
Maintenance.c 一新多助+クラウド型 自動車整備業務支援システム(2026年9月15日リリース)
Repair.c 一新多助+クラウド型 自動車鈑金業務支援システム
スーパー検査員クラウド型 車検・点検支援システム
Priceprint.c中古車プライスボード印刷システム

一新多助smart2の特徴(スマートマルチウインドウとOSS連携)

一新多助smart2は、2018年4月に発売された一新多助スマートシリーズの基本モデルです。公式ページの見出しは「業務を先読み『スマートマルチウインドウ』搭載」で、日本カーネットの比較表の特徴欄にも「賢い検索ウィンドウが業務を先読み。見たいデータがすぐに表示。」と書かれています。画面解像度は1920×1080ピクセル以上が条件です。OSSについては、電子保安基準適合証、継続検査、E-jibaiとの連携に対応済みと明記されており、スマート印刷には別途申請書類オプションが必要だと注記があります。公式ページには、インストール型かクラウド型かを明示する言葉は見当たりませんでした。ただし後述のアップデート方法から、手元の環境に製品を入れて更新していく形と読めます。

申請書類を自社で印刷するかどうかで必要なオプションが変わるため、指定工場や認証工場で継続検査の書類を扱う場合は、見積に申請書類オプションが入っているかを確認してください。OSSの制度そのものは自動車OSSの解説サイトにまとめています。

一新多助smart+2の特徴(在庫車と代車の管理)

一新多助smart+2は、smart2の機能に売上と車両の管理を足した上位の構成です。公式ページの説明は「一新多助スマート2の機能に〈プラス〉して売上や車両の管理機能を強化しました」で、追加される機能として在庫車管理、代車予約、集計と分析、サイクル管理の4つが挙がっています。整備と並行して中古車を数台から数十台置いている工場や、代車の貸出を手書きの台帳で回している工場では、smart+2の説明に当てはまる業務が多いはずです。反対に、整備の受付から伝票発行、請求までが中心で、在庫車を持たない工場であれば、smart2の範囲で足りるかを先に確かめると構成を決めやすくなります。どちらのモデルが要るかは、今の業務で台帳やExcelを別に持っている作業を数えると判断の材料になります。

車両販売の機能を整備システムとどこまでまとめるかは、販売台数で変わります。中古車の販売管理を別のシステムで行う場合の考え方は、比較表の製品一覧で車販系の製品と見比べてください。

Maintenance.c 一新多助+(2026年9月発売のクラウド型)

Maintenance.c 一新多助+は、2026年9月15日にタジマがリリースしたクラウド型の自動車整備業務支援システムです。お知らせでは、一新多助シリーズの利用者になじみのあるエントリー画面と、Maintenance.cの機能を組み合わせたものと説明されています。製品ページによると、一新多助ならではのシンプルなトップ画面を引き継ぎ、一新多助オリジナル帳票も使えます(順次追加予定)。インターネットにつながればデバイスフリーで使え(一部入力制限あり)、外出先で顧客情報を確認できます。法改正や税制改正への対応、新車データと整備・鈑金の部品価格データの更新も、クラウド側で行うと書かれています。

製品ページに挙がっている機能は次のとおりです。車検案内や誕生日祝いに使うオリジナルハガキ機能は「公開間近」と書かれており、2026年10月時点ではまだ使えない可能性があります。

  • 見積の画面から中古部品やリビルト部品を検索して購入できます。
  • 整備や鈑金のあとに車両の画像を記録して保管できます。
  • 記録事務代行とゼロストップサービスに対応しています。
  • Web予約やLINEと連携できます。
  • モバイルに対応しており、外出先で顧客情報を確認できます。

車検案内はがきの出し方は車検案内はがき・SMS・LINEの使い分けで扱っています。

一新多助smart2と一新多助+の違い(提供形態と更新方法)

smart2系と一新多助+の違いは、ソフトの置き場所と更新の受け取り方にあります。2025年12月12日のお知らせによると、一新多助スマートシリーズは「製品管理クライアント」からログインするか、ダウンロードページからバージョンアップファイルを取得して製品を更新します。一方の一新多助+はクラウド型で、公式は「クラウドだから、いつも最新」と書いています。サポートの窓口も、一新多助シリーズとクラウドシリーズで別の番号に分かれています。どちらの窓口に問い合わせる場合も、タジマの製品ページには「お問合せには保守契約が必要です。」と書かれています。

項目一新多助smart2/smart+2Maintenance.c 一新多助+
発売2018年4月2026年9月15日
提供形態公式に明示する語なし(製品を手元で更新する方式)クラウド型、デバイスフリー(一部入力制限あり)
更新方法製品管理クライアントから、またはバージョンアップファイルをダウンロードクラウド側で更新(法改正、税制改正、部品価格データ)
画面スマートマルチウインドウ、1920×1080以上一新多助のシンプルなトップ画面を踏襲
帳票公式ページには載っていません一新多助オリジナル帳票(順次追加予定)
OSS電子保適、継続検査、E-jibai連携に対応済(smart2)記録事務代行とゼロストップサービスに対応
サポート窓口一新多助シリーズの窓口です。保守契約が必要ですクラウドシリーズの窓口です。保守契約が必要です

提供形態による一般的な違いはブラウザ型とインストール型の違いで詳しく説明しています。

一新多助を導入する前に確認すること

一新多助を検討するときは、まずsmart2、smart+2、一新多助+のどれの見積なのかを書面で確定させます。3製品は提供形態もサポート窓口も違うので、営業の説明が「一新多助」とだけ書かれていると比べようがありません。タジマは2026年5月19日のお知らせで、事実と異なる説明や誤認を招く説明を伴う勧誘に注意するよう呼びかけています。価格、契約年数、保守契約の範囲は公式サイトに載っていないため、見積書に製品名と期間、保守の内容が書かれているかを確認してください。既存の一新多助から一新多助+へ移る場合も、データの引き継ぎ範囲を先に聞いておくと安心です。

  1. 1. 製品名を確定する

    smart2、smart+2、一新多助+のどれなのかを見積書の品名で確かめます。

  2. 2. 在庫車と代車を扱うかを決める

    在庫車管理や代車予約が要るならsmart+2の範囲かどうかを確認します。

  3. 3. 申請書類オプションの有無を確認する

    smart2でスマート印刷を使うには別途申請書類オプションが必要です。

  4. 4. 保守契約の範囲と費用を聞く

    問い合わせには保守契約が必要です。訪問やリモートの扱いも確認します。

  5. 5. 電子車検証とインボイスの対応を書面で確認する

    smart2系の公式ページには記載がないため、営業担当に対応状況を確かめます。

  6. 6. データの出力と引き継ぎを確認する

    比較表ではCSV出力は有料です。乗り換え時の範囲と費用を聞いておきます。

データ移行の進め方は整備システムの乗り換えとデータ移行を、電子車検証の確認方法は電子車検証・OSSに対応した整備システムの見分け方を参照してください。

全40製品の整備システム比較表を無料でダウンロード

一新多助シリーズを含む40製品について、提供形態、契約形態、最低契約期間、8項目の対応状況を1枚にまとめた比較表をお送りしています。smart2系とクラウド型の一新多助+のどちらが自社に合うか、ほかのメーカーも含めて整理したい場合は、専門家への無料相談もご利用ください。

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一新多助に関するよくある質問

一新多助smart2とsmart+2はどう違いますか?
タジマの公式ページでは、smart+2を「一新多助スマート2の機能に〈プラス〉して売上や車両の管理機能を強化しました」と説明しています。smart+2には在庫車管理、代車予約、集計と分析、サイクル管理の機能があります。整備の受付と伝票発行が中心ならsmart2、在庫車や代車も同じ画面で管理したい場合はsmart+2の説明が当てはまります。
Maintenance.c 一新多助+はいつ発売されましたか?
タジマのお知らせによると、2026年9月15日にリリースされました。一新多助シリーズのなじみのあるエントリー画面と、ブロードリーフのMaintenance.cの機能を組み合わせたクラウド型の自動車整備業務支援システムです。一新多助オリジナル帳票は順次追加予定と書かれています。
タジマとブロードリーフはどういう関係ですか?
タジマの会社概要の沿革に「2017年(平成29年)7月 株式譲渡により株式会社ブロードリーフの100%子会社となる」と書かれています。取扱商品にはブロードリーフ系のMaintenance.c 一新多助+、Repair.c 一新多助+、スーパー検査員なども並んでいます。
一新多助のサポートに問い合わせるには何が必要ですか?
タジマの製品ページには「お問合せには保守契約が必要です。」と書かれています。窓口は一新多助シリーズとクラウドシリーズで分かれています。保守契約の料金と範囲は公式サイトに載っていないため、導入前の見積で確認してください。
一新多助は電子車検証やインボイスに対応していますか?
日本カーネットの比較表では、一新多助シリーズの電子車検証とインボイスの欄はいずれも○です。ただし2026年10月に確認したsmart2とsmart+2の公式ページには、電子車検証とインボイスへの対応を書いた記載が見当たりませんでした。smart2の公式ページで確認できるのは、OSSの電子保安基準適合証、継続検査、E-jibaiとの連携に対応済みという記載です。
整備システムと車両販売システムは、まとめて選んだほうがよいですか?
車検・点検の入庫と中古車・新車の販売を両方行う工場では、自動車整備システム(自動車整備ソフト)と車両販売システム(車販ソフト)が同じ顧客データを使えるかを確かめると二重入力が減ります。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなし(月払)で始められるかも確認してください。

参考にした一次情報

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月確認)。製品の構成や機能は更新されることがあるため、契約前に最新の内容を確認してください。

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提供形態・契約形態・最低契約期間・データ移行など、整備ソフト選びで確認すべき項目を1つの表にまとめました。自社に合うかは専門家に無料で相談できます。

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