プロトリオスの整備システム「RacroS3(ラクロスⅢ)」|特徴と導入前の確認点
RacroS3(ラクロスⅢ)は、株式会社プロトリオスが自社で開発している自動車整備業・鈑金の統合システムです。製品ページでは「6年リースタイプ」と表示され、顧客管理、車両管理、売上管理・帳票、フロント業務を1つのシステムで扱えると紹介されています。プロトリオスは中古車情報の「グー」を運営するプロトコーポレーションのグループ会社で、鈑金業界の情報誌「BSR」の発行元でもあります。この記事では、2026年10月にプロトリオスの公式サイトと製品ページで確認できた記載をもとに、RacroS3の機能とオプション、同じ会社の月額契約型システムLinkS C³との違い、導入前に聞いておきたい点を整理しました。
この記事で確認した一次情報:RacroS3の製品ページ、LinkS C³の製品ページ、プロトリオスのDXソリューション事業のページと企業情報(会社情報、沿革、グループ)。確認日は2026年10月です。
株式会社プロトリオスの会社概要と沿革
株式会社プロトリオスは、出版事業のリペアテック(1967年7月設立)と、自動車整備業向けシステムを開発していたシステムワン(1985年4月設立)が2012年1月1日に合併してできた会社です。会社情報によると、本社は大阪府大阪市中央区平野町2-3-7のアーバンエース北浜ビル2階、資本金は6,000万円、従業員数は114名(2026年4月現在)で、プライバシーマークの認証を受けています。事業内容には、整備鈑金統合システム「LinkS C³」「ラクロスⅢ」の開発と販売のほか、車体修理業界情報誌「BSR」と整備業界情報誌「MSR」の発行、整備や車体修理の研修、整備士向け求人サイト「クラッチ求人」の運営が並んでいます。リペアテックは2002年10月に、システムワンは2009年9月にプロトコーポレーションのグループに入りました。
| 項目 | 企業情報ページの記載 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社プロトリオス(PROTO-RIOS INC.) |
| 本社 | 大阪府大阪市中央区平野町2-3-7 アーバンエース北浜ビル2階 |
| 資本金 | 6,000万円 |
| 設立 | 1967年7月(2012年1月にリペアテックとシステムワンが合併し、現商号へ変更) |
| 従業員数 | 114名(アルバイト・派遣を除く、2026年4月現在) |
| グループ | 株式会社プロトコーポレーションのグループ会社 |
DXソリューション事業のページでは、整備・鈑金・車販の現場に自社スタッフが足を運び、日々の作業を踏まえて自社でシステムを開発していると説明されています。ラクロスⅢの紹介文には「シリーズ導入 約4,500社」とあります。
RacroS3(ラクロスⅢ)の主な機能とおすすめされる工場
RacroS3は、整備と鈑金の工場向けに、顧客管理、車両管理、売上管理・帳票、フロント業務の4つを基本の機能としてまとめたシステムです。DXソリューション事業のページでは、見積作成から工程管理、経営分析までを一元管理する整備・鈑金統合システムと紹介されています。製品ページでおすすめの対象として挙がっているのは、顧客の取引情報を一元管理したい工場、書類や伝票の作成時間を短くしたい工場、お客様へ積極的に提案したい工場の3つです。必要な機能を組み合わせて使う設計で、オプションで強化したい機能を選べると書かれています。製品ページの導入事例には、大阪府箕面市のBIG CANYONと名古屋市港区の児玉自動車 ボディショップ クオリティが載っており、どちらも使用ソフトはラクロスⅡです。
製品ページに書かれている基本の機能は4つの区分だけで、画面ごとの細かな機能は資料をダウンロードして確かめるよう案内されています。車検業務全体の流れを先に押さえたい方は車検システムとはを参考にしてください。
RacroS3のオプション一覧(OSS連携・CTI連携など15項目)
RacroS3の製品ページには、15のオプションが並んでいます。帳票まわりではオリジナル伝票印刷と車検継続書類印刷、外部との連携ではe-JiBAi連携、OSS連携、車検ライン連携、他社財務連携、CTI連携があります。顧客を呼び戻す仕組みとしては、オイルキープ管理、オイル交換シール印刷、タイヤ保管管理、ポイント管理が挙がっています。経営と管理の面では、リース車両管理、部品在庫管理、粗利管理、拠点管理があります。継続検査の電子申請に当たるOSS連携がオプション扱いである点は、指定工場が見積で確かめたい項目です。CTI連携もオプションとして載っていますが、着信時に何が表示されるかなどの具体的な動きは製品ページに書かれていません。
| 区分 | 製品ページに載っているオプション |
|---|---|
| 帳票と書類 | オリジナル伝票印刷、車検継続書類印刷 |
| 外部との連携 | e-JiBAi連携、OSS連携、車検ライン連携、他社財務連携、CTI連携 |
| 顧客の呼び戻し | オイルキープ管理、オイル交換シール印刷、タイヤ保管管理、ポイント管理 |
| 管理と経営 | リース車両管理、部品在庫管理、粗利管理、拠点管理 |
OSSの申請の仕組みは自動車OSSの解説サイトで解説しています。複数の製品で電子車検証やOSSの扱いを比べたい場合は電子車検証・OSSに対応した整備システムの見分け方が参考になります。
RacroS3とLinkS C³(リンクスキューブ)の違い
プロトリオスには、RacroS3のほかにLinkS C³(リンクスキューブ)という整備・鈑金統合システムがあります。RacroS3が「6年リースタイプ」なのに対し、LinkS C³は「月額契約タイプ」で、インストール不要、ブラウザだけで使えるクラウド型のシステムと紹介されています。基本の機能は同じく顧客管理、車両管理、売上管理・帳票、フロント業務の4つです。LinkS C³のオプションには、鈑金、検査書類、OSS連携、モバイルマネージャー、他社財務連携、車両販売、モーターゲート連携、拠点管理、車検ライン連携、CTI連携、エビデンス管理が並び、さらに多彩なオプションを搭載予定と書かれています。LinkS C³の製品ページは、クラウドタイプで月額契約のため、お試し感覚で導入できると説明しています。
| 項目 | RacroS3(ラクロスⅢ) | LinkS C³(リンクスキューブ) |
|---|---|---|
| 契約の表示 | 6年リースタイプ | 月額契約タイプ |
| 使い方 | 製品ページに明記なし | インストール不要、ブラウザで使うクラウド型 |
| 基本の機能 | 顧客管理、車両管理、売上管理・帳票、フロント業務 | 同じ4区分 |
| OSS連携 | オプション | オプション |
| CTI連携 | オプション | オプション |
| 料金 | 製品ページに記載なし | 製品ページに記載なし |
ブラウザで使う型とパソコンに入れる型の一般的な違いはブラウザ型とインストール型の違いで説明しています。鈑金工程の見積に特化したモレノン3と、事故車修理見積をクラウドで作るEGwebプロもプロトリオスの製品です。鈑金見積システムの比較は姉妹サイトの鈑金見積システム比較にまとめています。
RacroS3のサポート体制
RacroS3の製品ページでは、導入時にオペレーターが手厚くサポートすると書かれ、導入後は専用のサポートダイヤルに加えて、メールとFAXでの問い合わせ、オンラインヘルプを使えます。電話では説明しにくいトラブルには、インターネットを通じてお客様と同じ画面を見ながら、パソコンの障害を診断するオンラインテクニカルサポートで対応すると説明されています。サポートの受付時間と、訪問による対応があるかどうかは製品ページに書かれていません。整備工場では、繁忙期の土曜日にトラブルが起きたときに誰が対応するかが実務上の関心事になります。受付時間と訪問の有無、費用が保守契約に含まれるかは、見積の段階で書面にしてもらうと後から食い違いが起きにくくなります。
RacroS3を導入する前に確認すること
RacroS3は6年リースタイプで、料金は製品ページに載っていないため、見積の段階でリース期間中の総額とオプションの費用を一緒に出してもらう必要があります。OSS連携とCTI連携を含む15項目はいずれもオプションなので、必要なものを先に決めておくと見積の比較がしやすくなります。電子車検証、インボイス制度、電子帳簿保存法、デジタル化・AI導入補助金について、2026年10月時点の製品ページには記載がありませんでした。月額契約のLinkS C³も同じ会社から選べるため、6年の契約を組むか、月額で始めるかを比べてから決める進め方もあります。
1. 6年リースと月額契約を比べる
RacroS3とLinkS C³のどちらが自社の使い方に合うかを、同じ条件で見積してもらいます。
2. 必要なオプションを決める
OSS連携、e-JiBAi連携、CTI連携、部品在庫管理などのうち、使うものを選びます。
3. 制度への対応を聞く
電子車検証の読み取り、インボイス制度、電子帳簿保存法への対応を確かめます。
4. いまのデータを移せるか確認する
現在の整備システムから顧客と車両のデータを移す方法と費用を聞きます。
5. サポートの範囲を確かめる
受付時間と訪問の有無、保守の費用を書面で確認します。
乗り換えの手順は整備システムの乗り換えとデータ移行にまとめています。ほかのメーカーの製品も同じ項目で並べたいときは、40製品の整備システム比較表と整備システム製品一覧をご覧ください。
全40製品の整備システム比較表を無料でダウンロード
RacroS3を含む40製品について、提供形態、データの設置場所、契約形態、最低契約期間と重要8項目の対応状況を1つの表にまとめています。整備と鈑金を1つのシステムで扱いたい工場の候補選びや、6年リースと月額契約の比べ方に迷う場合は、無料相談もご利用ください。
プロトリオスの整備システムに関するよくある質問
- プロトリオスはどんな会社ですか?
- 株式会社プロトリオスは大阪市中央区に本社を置く会社で、資本金は6,000万円、従業員数は114名(2026年4月現在)です。中古車情報サービス「グー」を運営する株式会社プロトコーポレーションのグループ会社で、自動車修理業界向けの出版社だったリペアテックと、整備業向けシステムを開発していたシステムワンが2012年1月1日に合併して生まれました。
- RacroSⅡとRacroS3はどう違いますか?
- 現在の製品ページとプロトリオスのDXソリューション事業のページに載っているのはRacroS3(ラクロスⅢ)です。製品ページの導入事例にはラクロスⅡを使っている工場の声も載っています。2つの版の機能の違いは公式ページに書かれていないため、いまⅡを使っている場合は入れ替えの条件をメーカーに確かめてください。
- RacroS3はリース契約ですか?
- 製品ページの見出しに「6年リースタイプ」と書かれています。同じプロトリオスのLinkS C³(リンクスキューブ)は「月額契約タイプ」で、クラウドタイプのため面倒な準備や手続きが要らないと説明されています。料金の金額はどちらのページにも載っていません。
- RacroS3は電子車検証やインボイス制度に対応していますか?
- 2026年10月に確認したRacroS3の製品ページには、電子車検証、インボイス制度、電子帳簿保存法についての記載がありませんでした。OSS連携とe-JiBAi連携はオプションとして載っています。手続きの仕組みは電子車検証の解説サイトで確認できます。
- プロトリオスの鈑金見積システムについて知りたいのですが
- プロトリオスは、鈑金工程に特化した見積り作成システムのモレノン3(Morenon3)と、事故車修理見積書作成クラウドサービスのEGwebプロも提供しています。鈑金見積システムの比較は、姉妹サイトの鈑金見積システム比較で扱っています。
- 整備システムと車両販売システムは、まとめて選んだほうがよいですか?
- 車検・点検の入庫と中古車・新車の販売を両方行う工場では、自動車整備システム(自動車整備ソフト)と車両販売システム(車販ソフト)が同じ顧客データを使えるかを確かめると二重入力が減ります。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなし(月払)で始められるかも確認してください。
参考にした一次情報
以下はこの記事の根拠にしたプロトリオスの公式ページです。いずれも2026年10月に内容を確かめました。製品名は公式ページの表記に合わせています。
- RacroS3(ラクロス3)製品ページ:https://bsrweb.jp/products/lp/racros/
- LinkS C3(リンクスキューブ)製品ページ:https://bsrweb.jp/products/lp/linkscube/
- Morenon3(モレノン3)製品ページ:https://bsrweb.jp/products/lp/morenon/
- EGwebプロ/マンスリープロ:https://bsrweb.jp/products/egweb/
- プロトリオス DXソリューション事業:https://www.proto-rios.co.jp/services/dx
- プロトリオス 企業情報:https://www.proto-rios.co.jp/company/
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