ブロードリーフの整備システムからのデータ移行|Maintenance.c・SF.NS3の乗り換え前の確認点

ブロードリーフの整備システムから別の製品へ移るときは、使っているのがブラウザで使うMaintenance.c(メンテナンスドットシー)か、Windowsパソコンに入れて使うSF.NS3Aiかで、データの取り出し方も契約の確かめ方も変わります。この記事では、2026年10月にブロードリーフとタジマの公式サイトで確認できた記載をもとに、ブロードリーフの製品から移るときにだけ出てくる確認点を集めました。2製品の機能の違いはブロードリーフの整備システム|Maintenance.cとSF.NS3の違いに、乗り換え全般の手順は整備システムの乗り換えとデータ移行にあります。

この記事で確認した一次情報:ブロードリーフ公式の商品一覧、Maintenance.cのNEXT!サイト、クラウド版の製品紹介と料金の説明、申込とサポートのページ、SF.NS3Aiの製品ページ、タジマの取扱商品とMaintenance.c 一新多助+のページ、会社概要。確認日は2026年10月です。公開ページで確かめられなかったことは、販売店に聞く項目として書いています。

Maintenance.cとSF.NS3Aiのデータの置き場所

ブロードリーフの整備システムから移るとき、最初に確かめるのは、データがどこにあるかです。Maintenance.cは公式に「クラウド型 自動車整備業務支援システム」と表記され、インターネットブラウザ上で顧客車両管理、伝票発行、申請書類作成を行うと説明されています。クラウド版のサイトには、災害やハードウエアの故障で顧客や整備のデータを失うことがないと書かれており、データはブロードリーフ側のサーバーで管理されていると読めます。一方のSF.NS3Aiは、動作環境にWindows 11 Pro、Cドライブに40GB以上の空き容量、動作時に常に必要なUSBプロテクタ用のUSB2.0が挙がっていて、工場のパソコンにインストールして使う形です。前者は契約が終わるとログインできなくなり、後者はパソコンとUSBプロテクタがそろわないと起動できなくなります。どちらの製品でも、移行の段取りはこの「旧データを見られなくなる条件」から逆算して組みます。

製品公式の記載から読めるデータの置き場所移行で先に確かめること
Maintenance.cブラウザで使うクラウド型。データはブロードリーフ側で管理解約後にいつまでログインできるか、データの保管期限
SF.NS3AiWindows 11 Proのパソコンにインストール。USBプロテクタが動作時に必要契約終了後もUSBプロテクタを使えるか、返却の決まりがあるか
Maintenance.c 一新多助+(タジマ)クラウド型。インターネットにつながればデバイスを問わず利用Maintenance.cと同じ条件か、タジマとの契約で違うか

ブロードリーフから移すデータの種類と出力の確かめ方

移す対象になるデータは、Maintenance.cの機能の区分に沿って洗い出すと漏れが減ります。クラウド版の製品紹介には、顧客と車両と履歴の管理、見積から納品までの伝票、請求書や領収書、回収予定、売掛の管理、認証工場向けと指定工場向けの申請書類作成が並び、オプションとして車両販売の見積書や注文書、在庫管理、原価、仕入の管理もあります。鈑金向けのRepair.cや車両販売のオプションを入れている工場では、NEXT!サイトの説明どおり、部門をまたいで顧客と車両のデータが統合されています。整備だけを別の製品へ移すと、この統合が切れる点に注意が要ります。データの出力については、2026年10月に確認した公開ページにCSV出力の記載が見当たりませんでした。日本カーネットの比較表は、Maintenance.cシリーズのCSV出力を「○ 有料」としています。

  1. 顧客、車両、整備伝票、売掛のうち、ファイルで出力できるものと、その形式(CSVかそれ以外か)
  2. 出力に費用がかかるか、かかる場合はどの単位で計算されるか
  3. 車両販売のオプションやRepair.cのデータも同じ方法で出せるか
  4. 販売店に出力の作業を依頼した場合、有料のサポートの扱いになるか
  5. 解約の申し出から最終利用日までの間に、出力の作業ができるか

サポートについて、Maintenance.cの申込ページは「電話や訪問のサポートは有料となっております」と書いています。出力の手順を電話で教えてもらう場合や、訪問して作業してもらう場合の費用も、あわせて聞いておくと見積もりがぶれません。

Maintenance.cの従量課金と、過去の伝票をPDFで残すときの注意

Maintenance.cから移る前に過去の伝票を控えとして残すなら、従量課金の数え方を先に確かめておきます。クラウド版の料金説明では、一部の商品に月間の使用量で決まる従量料金があり、伝票は毎月の印刷、保存、PDF出力の枚数と、車検証のQRコードの読み込み件数で料金が変わると書かれています。数え方の対象には、見積書、作業指示書、納品書のほか、重量税納付書や指定整備記録簿などの申請書類、車検案内のはがき、入金伝票や合計請求書まで含まれます。再発行の扱いも決まっていて、当月と翌月の再発行は枚数に数えず、最終の印刷(保存)から2か月後に再発行した場合は課金の対象になると説明されています。数年分の伝票をまとめてPDFで出し直すと、この再発行に当たる可能性があります。

まとめて出す前に、枚数と費用の見込みを聞く

保存の義務がある期間の伝票を、解約前にすべてPDFで残そうとすると、枚数が数千枚になる工場もあります。PDFでの一括保存が従量料金の対象になるか、CSVでの出力なら扱いが違うかを、販売店に件数を伝えたうえで確かめてください。

料金説明には、SMS送信やWeb入庫予約などの伝票以外の従量サービスと、契約管理台数に応じた月額の表も載っています。移行の期間に新旧2つのシステムを並行して使う月は、Maintenance.c側の使用量が減っても基本料と台数の月額は残る点も見込んでおきます。

Maintenance.cとSF.NS3Aiの契約期間と解約で確かめること

解約の時期を決めるときは、どの契約で使っているかを契約書で確かめるところから始めます。Maintenance.cは、NEXT!サイトに「¥6,700~(税抜き)/月」、初期費用は無料、月払の契約と書かれ、あわせて「5年契約プランもご用意しています」と注記されています。月払で使っている工場と、5年契約プランで使っている工場とでは、途中でやめたときの扱いが違う可能性があります。日本カーネットの比較表は、Maintenance.cシリーズの契約形態を「月払(5年契約プランあり)」、最低契約期間を「5・6年」と記載しています。SF.NS3Aiについては、価格と契約形態を公開ページで確認できませんでした。インストール型のSF.NS3Aiは、販売店を通じた契約や機器とあわせた契約になっている場合もあるため、満了月と中途解約の条項は手元の契約書で確かめるのが確実です。

確認することMaintenance.cの場合SF.NS3Aiの場合
契約の種類月払か、5年契約プランか契約書で確認(公開ページに記載なし)
満了月と中途解約5年契約プランなら残りの期間の扱い満了月、中途解約の条項、機器を含む契約か
最終利用日解約後いつまでログインできるかUSBプロテクタの返却の有無と時期
サポートの費用電話と訪問は有料(申込ページの記載)保守契約の範囲と、解約後の問い合わせ可否

タジマの一新多助を使っている場合の選択肢

タジマの一新多助を使っている工場には、同じグループの中で移る道と、他社の製品へ移る道の2つがあります。タジマの会社概要の沿革には、2017年7月に株式譲渡によりブロードリーフの100%子会社となったこと、2018年4月に一新多助スマート2と一新多助スマートプラス2を発売したことが書かれています。そのタジマが2026年9月15日にリリースしたのが、Maintenance.c 一新多助+です。製品ページは、一新多助ならではのシンプルなトップ画面を引き継ぎ、これまで使っていた一新多助の帳票類が使えると説明しています(伝票は順次追加予定)。見慣れた画面と帳票を残したい工場には、検討しやすい選択肢です。ただし、一新多助smart2やsmart+2に入っているデータを一新多助+へどう移すか、移行に費用がかかるかは、2026年10月時点の公式ページに書かれていません。

タジマのサポート窓口は、一新多助シリーズとクラウドシリーズで電話番号が分かれており、問い合わせには保守契約が必要と書かれています。日本カーネットの比較表は、一新多助シリーズを「インストール型」「データの設置場所 ローカル」、契約形態を「パックのみ」、最低契約期間を「5・6年」、CSV出力を「○ 有料」と記載しています。一新多助+に移る場合も他社へ移る場合も、保守契約の満了月とデータの出力方法を担当営業に確かめるところから始めます。製品の特徴はタジマの整備システム「一新多助」で紹介しています。

ブロードリーフからの移行スケジュール(切替月と車検案内)

ブロードリーフの製品からの移行は、旧データを見られなくなる日を先に決め、そこから逆算して組み立てます。Maintenance.cなら最終利用日、SF.NS3Aiならパソコンとソフトを止める日が基準です。目安として3か月前には出力の方法と費用を確かめ、2か月前に新システムでテスト移行、1か月前に操作の練習と車検案内の準備を終えると、切替月に慌てずに済みます。車検案内のはがきはMaintenance.cでも従量課金の数え方の対象なので、切替月の前後にどちらのシステムから案内を出すかを決めておくと、二重に出したり出し忘れたりする事故を防げます。部品の発注をBLパーツオーダーシステムや地域の部品商とのやりとりで行っている工場は、新システムでの発注の方法も切替日までに決めておきます。

  1. 3か月前:契約と出力の確認

    契約の種類と満了月、出力できるデータと費用、PDF保存の従量課金を販売店に確かめます。

  2. 2か月前:テスト移行

    数十件の顧客と車両、整備伝票を新システムに取り込み、車検満了日や型式が正しく入るかを確かめます。

  3. 1か月前:案内と発注の段取り

    切替月とその翌月の車検案内をどちらのシステムから出すかを決め、部品の発注方法も新システムでの手順に置き換えます。

  4. 切替日:新しい入庫から新システムへ

    作業中の車両は旧システムで納品まで処理し、新しい入庫から新システムで受けます。

  5. 切替後:照合と旧データの保管

    件数を照合し、SF.NS3Aiの場合は照合が終わるまでパソコンとUSBプロテクタを残してから、解約や返却に進みます。

移行先を選ぶときの確認点と、ブロードリーフを続けたほうがよい場合

ブロードリーフから移る先を選ぶときは、いま使っている連携がどこまで引き継げるかを先に比べます。BLコードは公式の説明で、新BLコードとして部品コードを従来の4桁から11桁に増やしたとされ、部品商とのやりとりに使われています。SF.NS3Aiには、作った見積書をAIが学び、使用頻度の高い作業と部品を表示する機能もあります。こうした機能を日々の見積に使っている工場は、移行先で同じ作業がどれだけ手間になるかを確かめないと、乗り換えたあとで見積の時間が延びることがあります。5年契約プランの途中にある工場や、Repair.cと組み合わせて鈑金と整備のデータを1つにしている工場も、入れ替えで失うものが大きくなります。不満が特定の機能に限られるなら、まず販売店に設定やオプションで解決できないかを相談するのが無駄のない順番です。

移行先の候補には、日本カーネットのDREAM POWERもあります。提供形態はインストール型、データの設置場所は比較表で「クラウド / ローカル」と記載しており、比較表のCSV出力は「○ 無料」です。日本カーネットのシステム一覧のページには「データはお客様の資産です。返却・移行することに賛同します。」と書かれています。ブロードリーフの製品から出したデータをどこまで取り込めるかは公開の資料では確かめられないため、出力できたファイルの見本を用意して、資料請求や相談の場で移行の方法を確認してください。

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Maintenance.c、SF.NS3Ai、一新多助のどれを使っているかと、契約の満了時期、移したいデータの範囲をお聞きし、移行先の候補と段取りを一緒に整理します。続けたほうがよい場合はそのようにお伝えします。

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ブロードリーフからのデータ移行に関するよくある質問

Maintenance.cのデータはCSVで出力できますか?
2026年10月に確認したブロードリーフの公開ページ(NEXT!サイト、クラウド版の製品紹介と料金、申込、サポート)には、データのCSV出力や解約時のデータの扱いについての記載が見当たりませんでした。日本カーネットの比較表では、Maintenance.cシリーズのCSV出力を「○ 有料」と記載しています。出せる項目と費用は、契約中の販売店かブロードリーフのサポートで確かめてください。
解約の前に、過去の伝票をPDFで保存しておけますか?
クラウド版の料金説明によると、伝票の印刷、保存、PDF出力の枚数は従量料金の数え方の対象です。再発行については、当月と翌月は枚数に数えず、最終の印刷(保存)から2か月後に再発行した場合は課金の対象になると書かれています。過去の伝票をまとめてPDFにする前に、枚数に応じた料金がかかるかを確かめてください。
SF.NS3Aiから移るとき、古いパソコンは処分してよいですか?
データの取り出しと照合が終わるまでは残しておくのが安全です。SF.NS3Aiの動作環境はWindows 11 Pro、Cドライブに40GB以上の空き容量で、USBプロテクタ用のUSB2.0が動作時に常に必要と公式に書かれています。契約の終了後にUSBプロテクタを返す決まりがあるかどうかで、旧データを見られる期間が変わるため、販売店に確かめてください。
一新多助を使っています。乗り換え先はブロードリーフの製品になりますか?
決まってはいません。タジマは2026年9月15日にMaintenance.c 一新多助+を発売し、一新多助の帳票類が使えること(順次追加)を案内していますが、他社の製品を選ぶこともできます。一新多助smart2やsmart+2のデータを一新多助+へどう移すかは公式ページに書かれていないため、タジマの担当営業に確かめてください。
ブロードリーフを使い続けたほうがよいのはどんな工場ですか?
5年契約プランの途中にある工場や、BLコードを使った部品商とのやりとり、Repair.cとの部門をまたいだデータの統合を日常的に使っている工場は、入れ替えで失うものが大きくなります。不満の中身が特定の機能なら、まず販売店にオプションや設定で解決できないかを相談し、それでも合わないときに移行先と比べる順番が無駄になりません。
整備システムと車両販売システムは、まとめて選んだほうがよいですか?
車検・点検の入庫と中古車・新車の販売を両方行う工場では、自動車整備システム(自動車整備ソフト)と車両販売システム(車販ソフト)が同じ顧客データを使えるかを確かめると二重入力が減ります。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなし(月払)で始められるかも確認してください。

参考にした一次情報

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月確認)。料金と契約の条件は変わることがあるため、移行の前に販売店で最新の内容を確かめてください。

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