EBE整備システムからのデータ移行|社内サーバーのデータとCSV出力の確認点
EBE整備システムは、東京都千代田区の株式会社EBE(イーバ)が提供する整備システムです。顧客データを社内のサーバーに置き、外出先で使う機能だけクラウドの技術を使う「ハイブリッドクラウド」を掲げているため、ブラウザだけで使う製品とは移行の段取りが違います。この記事では、EBEの公式サイトに書かれていることを手がかりに、EBE整備システムから別の製品へ移るときに確かめることを整理しました。EBE整備システムの機能はEBE整備システムとはで、乗り換え全般の手順は整備システムの乗り換えとデータ移行で紹介しています。
この記事で確認した一次情報:株式会社EBEの公式サイト(トップページ、EBE整備システム、EBE車輌販売システム、開発思想のページ)。確認日は2026年10月です。価格と契約期間は公式サイトに載っていないため、EBEに確かめる質問の形で書いています。
EBE整備システムのデータの置き場所(社内サーバーとクラウドバックアップ)
EBE整備システムから移るときは、データが3か所に分かれている可能性を前提に考えます。1か所目は社内のサーバーです。EBEの開発思想のページは、顧客データや経営情報を貴社内のサーバーで厳重に管理するとし、「オンプレミスで絶対の安心感」と書いています。2か所目はクラウドバックアップで、整備システムのページでは、情報を毎日、国内のサーバーへ自動でバックアップするサービスとして紹介されています。3か所目は外出先から使う機能の側です。開発思想のページは、外出先からの在庫確認や過去の整備履歴の閲覧などにクラウド技術を活用すると説明し、2026年3月31日には、Web上で顧客と車両の情報、整備履歴を検索できるWeb検索機能が出ました。移行の対象は社内サーバーの本体ですが、解約後にほかの2か所のデータがどう扱われるかも確かめておくと、情報の管理の面で安心です。
| データの場所 | 公式の記載 | 移行と解約で確かめること |
|---|---|---|
| 社内のサーバー | 顧客データや経営情報は貴社内のサーバーで管理 | 出力の方法、サーバー機器の所有者、処分のときの消去の方法 |
| クラウドバックアップ | 毎日、国内のサーバーへ自動でバックアップ | 解約後の消去の時期、移行用にバックアップを受け取れるか |
| 外出先で使う機能 | 在庫確認や整備履歴の閲覧にクラウド技術を活用。2026年3月にWeb検索機能 | 解約後にクラウド側の写しがいつ消えるか |
データの所有権とCSV出力で取り出せる一覧
EBEは、データの所有権を公式サイトに明記しています。整備システムの特長には「入力した顧客・車輛・伝票データ所有権はシステム利用者」とあり、トップページのお知らせでも、EBEシステム製品に蓄積されたデータはご利用者の所有権であると書かれています。開発思想のページにも「貴社のデータは、貴社のもの。」という一文があります。出力の手段としては、整備システムのページの機能一覧に、売掛残一覧や顧客元帳、合計請求書などの売掛金管理と、売上と入金の明細や月別、顧客別の売上などの売上管理が「画面・帳票・CSV出力」、顧客と車輌の自由検索を含む管理の一覧が「画面・帳票・ラベル・CSV出力」と書かれています。一方で、整備伝票の作業と部品の明細をまとめて出せるかは、公式ページで確認できませんでした。日本カーネットの比較表は、EBE整備システムのCSV出力を「-」(記載なし)としています。
| 取り出したいデータ | 公式の機能一覧の記載 | EBEに確かめること |
|---|---|---|
| 顧客と車輌 | 顧客・車輌管理:画面・帳票・ラベル・CSV出力 | 車検満了日、電子車検証の情報、メンテナンスパックが項目に入るか |
| 売掛と入金 | 売掛金管理:画面・帳票・CSV出力 | 切替日時点の売掛残を顧客ごとに出せるか |
| 売上の集計 | 売上管理:画面・帳票・CSV出力 | 最後の月の締めの数字を控えとして出せるか |
| 整備伝票の明細 | 公式ページで確認できず | 作業と部品の明細を何年分、どの形式で出せるか。費用はかかるか |
| 案内の対象者 | 点検案内、後日整備案内などの一覧 | 切替後2か月から3か月分の車検と点検の対象者を出せるか |
所有権が利用者にあることは、データを受け取る交渉のよりどころになります。そのうえで、受け取るファイルの形式、項目、費用を書面かメールで確かめておくと、移行先に見積もりを頼むときにそのまま渡せます。
車輌販売システムやレンタカーなど、EBEのほかの製品と連動している場合
EBEは整備システムのほかに、EBE車輌販売システム、BP経営マネジメントシステム、EBEレンタカーシステム、EBEロードサービスシステムなどを出しており、組み合わせて使っている工場は移行の範囲が広がります。EBE車輌販売システムの公式ページには、整備システムと連動して合計請求書を作成できること、古物台帳を出力できること、JU適正販売店認定に準拠した注文書S-33Bに対応していることが書かれています。整備システムだけを別の製品へ移すと、整備と車販をまたいだ合計請求書が作れなくなり、車販側で付けていた古物台帳の控えも別に残す必要が出てきます。古物台帳は古物営業法で3年間の保存が求められる帳簿です。整備システムのページには、他社の製品とつながるオプションも多数載っています。どの製品とどのオプションを使っているかを契約書と画面で確かめ、残す製品と入れ替える製品を分けてから、移行先と話を始めてください。
- EBE車輌販売システム:合計請求書の連動、古物台帳、注文書の控えをどう残すか
- EBEレンタカーシステム、ロードサービスシステム:整備と同時に入れ替えるか、残すか
- SMS送信、LINE配信、CTIなどのオプション:お客様の電話番号やLINEの友だちのつながりを移行先で引き継げるか
- E-contactのWeb予約:お客様に案内している予約の窓口をいつ切り替えるか
EBE整備システムの契約期間とサーバー機器で確かめること
EBE整備システムの価格と契約期間は、公式サイトに載っていません。問い合わせフォームに「概算見積額が知りたい」という選択肢があるため、新規の導入でも見積を取って確かめる形です。日本カーネットの比較表では、EBE整備システムを「インストール型」「データの設置場所 ローカル」、契約形態を「パック」、最低契約期間を「5・6年」と記載しています。社内にサーバーを置く構成では、ソフトの契約とサーバー機器の契約が別になっている場合があります。どちらがいつ満了するか、機器はリースか買い取りか、リースなら満了時に返すのか買い取るのかで、旧データを見られる期間が変わります。法改正への対応について、EBEは対応するプログラムを無償で提供し、自動でシステムに反映すると説明しています。並行稼働の間も、旧システムの側で制度改正の更新が受けられるかを聞いておくと安心です。
| 確認すること | 確かめる先 | 理由 |
|---|---|---|
| ソフトの契約の満了月と中途解約の条件 | 契約書、EBE | 新システムの稼働日から逆算して解約の時期を決めるため |
| サーバー機器の契約(リースか買い取りか)と満了月 | 契約書、機器の販売元 | サーバーを止める日が、旧データを見られる最後の日になるため |
| クラウドバックアップの契約の終わり方 | EBE | バックアップの写しの消去と、受け取りの可否を確かめるため |
| データ出力の作業の費用と依頼の方法 | EBE | 訪問での作業になる場合の日程と費用を見込むため |
EBE整備システムからの移行スケジュール
EBE整備システムからの移行は、社内サーバーを止める日を最後に置いて組み立てます。ブラウザで使う製品と違い、サーバーが動いている限り旧データを画面で確かめられるので、並行稼働の期間を長めにとりやすいのが特徴です。目安として、切替の3か月前にEBEへ出力の範囲と費用を確かめ、2か月前に移行先で数十件のテスト移行を行い、1か月前に車検案内と予約の窓口の段取りを決めます。EBEは訪問を基本としたサポート体制を掲げているため、出力の作業を訪問で頼む場合は、日程を早めに押さえておくと切替日がずれません。サーバーを止めるのは最後で構いません。新システムで月末の締めを終え、旧サーバーの画面と数字が合うのを見届けてから電源を落とします。
3か月前:出力と契約の確認
所有権の記載を前提に、出せるデータの形式と項目、費用、ソフトと機器それぞれの満了月をEBEに確かめます。
2か月前:テスト移行
顧客と車輌、売掛の一覧を移行先に渡し、数十件で取り込みと満了日の正しさを確かめます。
1か月前:案内と予約の切り替え準備
切替後2か月から3か月分の車検と点検の対象者を控え、Web予約やLINE配信を使っている場合は、お客様への案内の切り替え方を決めます。
切替日:受付の窓口を1つにする
切替日より前に預かった車は最後までEBEで伝票を切り、当日以降に受け付けた車は新システムだけに登録して、受付の担当者が迷わないようにします。
切替後:照合してからサーバーを止める
締めを1回通して件数と残高を照合し、保存の義務がある帳票の控えを残してから、サーバーの停止とデータの消去、クラウドバックアップの解約に進みます。
移行先を選ぶときの確認点と、EBE整備システムを続けたほうがよい場合
EBE整備システムから移る先を選ぶときは、データをどこに置きたいかという考え方を最初に決めます。EBEは社内のサーバーで管理することを強みに挙げているため、同じ考え方を続けたい工場はインストール型の製品が、サーバーの管理から離れたい工場はブラウザで使う製品が候補になります。今回の受け取りに手間がかかったなら、解約時にどのファイルを無料で渡してもらえるかを、移行先と契約の前に書面で確かめておきます。反対に、データを社内に置きたい考えがはっきりしていて、訪問を基本としたサポートに満足している工場は、EBEを続ける方が安心できます。EBE整備システムV9はデジタル化・AI導入補助金2026の対象製品に挙がっており、2026年3月31日にはE-contactのWeb予約機能とLINE配信機能も出ています。足りない機能がオプションで補えるかを、EBEの担当者に先に聞いてみるのも1つの手です。
社内に置く形を続けたい工場が比べやすい製品として、日本カーネットのDREAM POWERがあります。パソコンに入れて使うインストール型で、比較表ではデータの設置場所を「クラウド / ローカル」としています。料金ページに載っている出力の項目数は、顧客が127、車両が191、伝票が172、入金が57です。EBEのデータの取り込みについて日本カーネットの公開ページに記載はないため、受け取ったファイルの見本と件数を添えて、資料請求か無料相談で取り込みの方法と費用を聞いてください。
ほかの製品と同じ項目で見比べるときは、40製品の整備システム比較表と全製品一覧をご覧ください。
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EBE整備システムを使っている工場の、組み合わせている製品とオプション、サーバーと契約の満了時期をお聞きし、移行先の候補と段取りを一緒に整理します。EBEを続けたほうがよい場合も、そのようにお伝えします。
EBE整備システムからのデータ移行に関するよくある質問
- EBE整備システムのデータは誰のものですか?
- 株式会社EBEは、整備システムの特長に「入力した顧客・車輛・伝票データ所有権はシステム利用者」を挙げています。トップページのお知らせにも、EBEシステム製品に蓄積されたデータはご利用者の所有権であると書かれています。所有権があることと、ほかのシステムで読める形で受け取れることは別の条件なので、出力の形式と費用はEBEに確かめてください。
- EBE整備システムからCSVでデータを出せますか?
- EBEの整備システムのページでは、売掛金管理と売上管理の一覧に「画面・帳票・CSV出力」、顧客と車輌の管理の一覧に「画面・帳票・ラベル・CSV出力」と書かれています。整備伝票の明細をまとめて出せるかは公式ページで確認できませんでした。日本カーネットの比較表では、EBE整備システムのCSV出力の欄は「-」(記載なし)です。
- 社内のサーバーは、移行が終わったらすぐ処分してよいですか?
- 件数の照合と、保存の義務がある記録の控えが終わるまでは残しておくのが安全です。EBEは顧客データや経営情報を社内のサーバーで管理する考え方をとっているため、サーバーを止めると旧データを見る手段がなくなります。処分するときは、データの消去の方法もEBEか機器の販売元に確かめてください。
- クラウドバックアップに預けたデータは、解約後どうなりますか?
- EBEのクラウドバックアップは、毎日国内のサーバーへ自動でバックアップするサービスと説明されています。解約後にそのバックアップがいつ消去されるか、移行のために受け取れるかは公式ページに書かれていません。Web検索機能を使っている場合も同じで、解約の前にEBEへ確かめておく項目です。
- EBE整備システムを続けたほうがよいのはどんな工場ですか?
- データを社内に置きたい考えがはっきりしていて、訪問を基本としたサポートに満足している工場は、続けるほうが安心できます。EBE整備システムV9はデジタル化・AI導入補助金2026の対象製品に挙がっており、2026年3月31日にはWeb予約やLINE配信の新機能も出ています。不満が特定の機能に限られるなら、まずEBEに相談するのが近道です。
- 整備システムと車両販売システムは、まとめて選んだほうがよいですか?
- 車検・点検の入庫と中古車・新車の販売を両方行う工場では、自動車整備システム(自動車整備ソフト)と車両販売システム(車販ソフト)が同じ顧客データを使えるかを確かめると二重入力が減ります。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなし(月払)で始められるかも確認してください。
参考にした一次情報
この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月確認)。製品の機能と契約の条件は変わることがあるため、移行の前にEBEで最新の内容を確かめてください。
- 株式会社EBE 自動車整備工場システム(EBE整備システム):https://www.e-b-e.co.jp/seibi
- 株式会社EBE EBE車輌販売システム:https://www.e-b-e.co.jp/car-sales
- 株式会社EBE 開発思想(ハイブリッドクラウド、サポート体制):https://e-b-e.co.jp/philosophy
- 株式会社EBE トップページ(お知らせ):https://www.e-b-e.co.jp/
- e-Gov法令検索 古物営業法:https://laws.e-gov.go.jp/law/324AC0000000108
- 日本カーネット 整備システムの月払の料金と機能:https://sub.j-carnet.co.jp/
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