JOCAR(ジョーカー)からのデータ移行|CSV出力とレンタル契約の解約前に確かめること

JOCAR(ジョーカー)は、株式会社JCMが提供するブラウザで使う車販・整備システムです。買取、商談、在庫、整備、請求までを1つのシステムで扱うため、別のシステムへ移るときは顧客と車両だけでなく、在庫車両や商談の記録まで引き継ぎの対象になります。この記事では、JOCAR公式サイトとJCMの事業紹介に書かれている内容を手がかりに、JOCARから移るときにその製品ならではの確認が要る点を整理しました。乗り換えの一般的な手順は整備システムの乗り換えとデータ移行に、JOCARそのものの特徴はJOCAR(ジョーカー)とはにまとめています。

この記事で確認した一次情報:JOCAR公式サイト(JOCARの特長、システム、機能のレポートとメンテナンスパック管理、サイトマップ、無料お試し制度の規約、電子契約オプション)、JCMの事業紹介、ブロードリーフのSF.NS3Ai製品ページ、e-Gov法令検索の古物営業法。確認日は2026年10月です。公式に書かれていないことは、JCMに確かめる質問の形で載せています。

JOCARから移るときに出てくるデータの種類

JOCARから移るときに引き継ぎを考えるデータは、整備専用のソフトより範囲が広くなります。JOCAR公式サイトの機能一覧には、買取商談、在庫管理、中古車商談、新車商談、売上管理、整備、部用品管理、メンテナンスパック管理、顧客と車両の管理、請求と入金と支払いの管理が並び、入力したデータがこれらの機能に連動すると説明されています。たとえば下取りで仕入れた車は、買取の記録から在庫、販売、納車後の整備まで同じ車両の情報としてつながっています。新しいシステムへ移すときにこのつながりが切れると、売った車がいつ車検を迎えるかを追えなくなります。移行の範囲を決めるときは、データを機能ごとに分けて、どこまで新しいシステムに入れ、どこから先を旧データの控えとして残すかを決めておくと話が早く進みます。

データの種類JOCARの公式の機能名移行で確かめること
顧客と車両顧客 / 車両管理車検満了日、点検の予定、連絡先の分け方が新システムの項目と合うか
在庫車両と仕入在庫管理、売上管理(仕入一覧、在庫一覧)仕入価格、加修費、掲載中の在庫をどの日に新システムへ登録し直すか
商談と買取の記録買取商談、中古車商談、新車商談進行中の商談を旧システムで完了させるか、新システムで入力し直すか
整備伝票整備何年分を移すか、作業と部品の明細まで出せるか
メンテナンスパックメンテナンスパック管理契約中のパックの残り回数と期限を移せるか
請求と入金請求、入金、支払いの管理切替日の売掛金の残高をどう引き継ぐか

JOCARには200種類の帳票が用意されていると公式に書かれています。帳票で見られることと、別のシステムに読み込める形で出せることは別の話なので、次の節でCSV出力の記載を確かめます。

JOCARのCSV出力で取り出せるデータ

JOCARのデータをほかのシステムへ渡す手段として、公式サイトで確認できるのはCSV出力です。レポート機能のページには「自社にてカスタマイズして使いたいデータは、CSVにて出力できます」とあり、Excelなどで加工すれば自社に合わせて集計できると説明されています。同じページの注記は「出力できるデータは、順次拡大中です。詳細は弊社営業にお問い合せ下さい」で、すべてのデータが出せるとは書かれていません。メンテナンスパック管理のページにも、該当する顧客の一覧帳票、宛名印字、タックシール、一斉メールと並んで、CSV出力で案内を支援すると書かれています。一方でレポートそのものはPDFで出力される仕組みです。日本カーネットの比較表では、JOCARのCSV出力を「○ 有料」と記載しています。費用がかかる範囲と、無料で出せる範囲の線引きは、契約中の担当者に確かめるのが確実です。

CSVで出せる一覧と、移行に要る明細は別に確かめる

車検案内の対象者リストのように、一覧表をCSVで出せる機能があっても、整備伝票の1行ごとの作業と部品、在庫車両の仕入価格まで出せるとは限りません。移行先が求める項目の一覧を先にもらい、JOCARで出せる項目と1つずつ照らし合わせてください。

JCMに問い合わせるときは、次の5つを書面かメールで聞いておくと、移行先の見積もりを取るときにそのまま使えます。

  1. 顧客、車両、在庫車両、整備伝票、商談のうち、CSVで出力できるものはどれか
  2. 出力できる項目の一覧(車検満了日、車台番号、仕入価格などが入るか)
  3. CSV出力は有料か、有料ならどの範囲から費用がかかるか
  4. 整備伝票や商談の明細を、まとめて出してもらう依頼はできるか
  5. 解約を申し出たあと、いつまでログインしてデータを取り出せるか

JCMのデータセンターにあるデータとレンタル方式の解約

JOCARに入力したデータは、JCMのデータセンターで管理されています。公式サイトは、データがローカルにある場合のウイルス感染や持ち出し、ハードの故障といった危険を挙げたうえで、JOCARのデータセンターでは24時間365日の監視体制と障害対策をとり、すべてのシステムを二重化していると説明しています。日々の運用では安心できる仕組みですが、移行の場面では、契約が終わってログインできなくなると手元に何も残らないことを意味します。公式サイトで解約後のデータの保管期限は確認できませんでした。参考になるのは無料お試し制度の規約で、利用期間は利用開始日から14日間とされ、期間の終わりまでに正式契約をしない場合は、JOCARサーバーに入力した情報のすべてを事前の予告なく消去すると書かれています。正式契約の解約でも、取り出しは解約の申し出より前に済ませておくのが安全です。

契約の形について、公式サイトは「業界で画期的なレンタル方式を採用。リース契約のような長期間の制約はありません」と説明しています。料金で確認できるのは「追加 IDはひとつ月額5,000円」だけで、解約の予告期間や月の途中での扱いは書かれていません。

確認すること確かめる先移行で困らないための理由
解約の予告期間と、最終利用日の決まり方契約書、JCM新システムの稼働日から逆算して、解約を申し出る日を決めるため
解約後のデータの保管期限と消去の時期JCM取り出しの漏れに気づいたとき、まだ間に合うかが分かるため
移行期間だけID数を減らせるかJCM並行稼働の間の月額を抑えるため
電子契約「J-SIGN」で結んだ契約書の保存先と取り出し方JCM注文書や契約書の控えを、解約後も見られる形で残すため

J-SIGNはJOCARのオプションとして公式サイトに載っている電子契約のサービスです。使っていない店は、この行は飛ばして構いません。

JOCARの連動先(カーセンサーやオートオークション)の付け替え

JOCARから移るときに見落としやすいのが、外部サービスとの連動です。JOCAR公式サイトは連動先として、JUジャナイト、オリエントコーポレーション、カーセンサー、共有在庫、他社整備システム、複数のAA会場、リサイクルシステムを挙げています。JOCARで在庫を登録するだけで掲載サイトに載り、オークションの計算書やスケジュールを取り込んでいた店は、新しいシステムに移った日から、その作業を新しい仕組みでやり直すことになります。連動の設定は、データの移行とは別の作業として扱うと漏れが出にくくなります。掲載サイトや信販会社の側でも、どのシステムから情報を受け取るかの設定や契約が要る場合があるため、相手先への連絡も段取りに入れておきます。

ブロードリーフの整備システムSF.NS3Aiは、主な追加機能に「JOCAR連動サービス」を挙げています。車販はJOCAR、整備はSF.NS3Aiという組み合わせで使っている工場は、片方だけを入れ替えると連動が切れるため、両方の契約と設定をあわせて確かめてください。

  1. 連動先の一覧を作る

    カーセンサー、AA会場、信販会社、リサイクルシステムなど、いま使っている連動先と、その連動で何をしているかを書き出します。

  2. 移行先の対応を確かめる

    一覧を移行先の候補に渡し、同じ相手と連動できるか、できない場合は手作業でどう補うかを聞きます。

  3. 切替日を相手先と合わせる

    掲載サイトの在庫をいつ新システムから出し直すかを決め、在庫が掲載から一時的に消える期間をなるべく短くします。

古物台帳と整備記録の保存期間

中古車を仕入れて販売している店がJOCARから移るときは、古物営業法の帳簿の保存期間も確かめておきます。古物営業法第18条は、古物商が帳簿等を最終の記載をした日から3年間、営業所に備え付けて保存するよう定めています。電磁的方法による記録の場合も、記録をした日から3年間、営業所ですぐに書面に表示できる状態で保存することが求められています。古物台帳をJOCARの中で付けていたか、紙や別のファイルで付けていたかは店によって違うため、まず自店の運用を確かめてください。JOCARで付けていた場合は、解約でログインできなくなる前に、3年分を印刷するかPDFやCSVで保存し、警察の確認があったときに出せる形にしておきます。法人の帳簿と書類の保存期間(原則7年)や点検整備記録簿の保存期間は、整備システム全般に共通する話なので整備システムの乗り換えとデータ移行で扱っています。

JOCARからの移行スケジュール(在庫の掲載と車検案内を止めない段取り)

JOCARからの移行は、在庫の掲載と車検案内という2つの流れを止めないように日程を組みます。車販と整備を同じシステムで回してきた店ほど、切替日に止まる業務が多くなるからです。目安として、新しいシステムの稼働を決めてから3か月ほどの余裕をみると、CSVの取り出しとテスト移行、連動先の設定、社内の操作練習を順番に進められます。進行中の商談や、納車待ちの車両がある場合は、その案件だけ旧システムで最後まで処理し、新規の案件から新システムで受けると、1台の記録が2つのシステムに分かれずに済みます。車検案内は、切替日から2か月から3か月先までの対象者をJOCARから一覧で出して控えておくと、新システムへの移行で満了日に誤りがあったときに照合できます。

  1. 3か月前:取り出せる範囲を確定する

    JCMにCSV出力の範囲と費用、解約の予告期間を確かめ、移行先にサンプルのCSVを渡して取り込めるかを見てもらいます。

  2. 2か月前:テスト移行と連動先の準備

    数十件の顧客と車両、在庫車両で取り込みを試します。掲載サイトや信販会社には、切り替えの時期を伝えておきます。

  3. 1か月前:車検案内の控えと操作練習

    切替後2か月から3か月分の車検案内の対象者を一覧で保存し、受付や営業の担当者が新システムで見積や注文書を作る練習をします。

  4. 切替日:新規の案件から新システムへ

    進行中の商談と納車待ちは旧システムで完了させ、新しい入庫と商談から新システムに入力します。

  5. 切替後:照合してから解約を申し出る

    顧客数、車両数、在庫台数をJOCARの一覧と突き合わせ、古物台帳の控えも保存したことを確かめてから解約の手続きに進みます。

移行先を選ぶときの確認点と、JOCARを続けたほうがよい場合

JOCARから移る先を選ぶときは、車販の機能がどこまで標準に入っているかと、連動先にどこまで対応しているかを最初に比べます。JOCARで当たり前に使っていた在庫の掲載連動やAA会場の計算書の取り込みが、移行先では別のオプションになることがあるからです。そのうえで、次に入れ替えるときに同じ苦労をしないよう、移行先のCSV出力の範囲と費用を契約前に確かめておきます。反対に、連動先を日常的に使っていて、土日のサポートやiPad、iPhoneでの利用に満足している店は、JOCARを続けるほうが手間はかかりません。入れ替えのきっかけが料金なら、ID数を減らした月額で見直せないかを先にJCMに相談する方法もあります。

移行先の候補の1つとして、日本カーネットのDREAM POWERがあります。提供形態はインストール型、データの設置場所は比較表の表記で「クラウド / ローカル」で、車両販売システムの標準版に見積書と契約書の作成、仕入と在庫の管理、粗利管理が入っています。日本カーネットの料金ページには、CSVで出力できる項目数が顧客127、車両191、伝票172、入金57と書かれています。JOCARのデータをどこまで取り込めるかは公開の資料では確認できないため、手元のCSVを見たうえで資料請求や相談の場で移行の方法を確かめてください。

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JOCARからの乗り換えを考えている店の、使っている連動先と在庫の台数、移したいデータの範囲をお聞きし、移行先の候補と切り替えの段取りを一緒に整理します。JOCARを続けたほうがよい場合も含めて、中立の立場でご案内します。

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JOCARからのデータ移行に関するよくある質問

JOCARのデータはCSVで出力できますか?
JOCAR公式サイトのレポート機能のページに「自社にてカスタマイズして使いたいデータは、CSVにて出力できます」と書かれています。同じページには「出力できるデータは、順次拡大中です。詳細は弊社営業にお問い合せ下さい」という注記もあります。顧客や在庫車両、商談、整備伝票のうち、どれがどの項目まで出せるかは、JCMの営業担当に一覧で確かめてください。
JOCARを解約すると、入力したデータはどうなりますか?
正式契約の解約後にデータがいつまで残るかは、公式サイトでは確認できませんでした。参考になるのは無料お試しの規約で、試用期間(14日間)が終わるまでに正式契約をしない場合、JOCARサーバーに入力した情報をすべて消去すると書かれています。正式契約でも同じような扱いになる可能性があるため、解約を申し出る前にデータを取り出し、件数を確かめておくのが安全です。
JOCARのレンタル方式は、途中でやめられますか?
公式サイトは「業界で画期的なレンタル方式を採用。リース契約のような長期間の制約はありません」と説明しています。ただし解約の予告期間や、月の途中でやめたときの扱いは書かれていません。手元の契約書と、JCMへの問い合わせで確かめてください。
カーセンサーやオートオークションの連動は、新しいシステムでも続けられますか?
JOCARの連動先は、JUジャナイト、オリエントコーポレーション、カーセンサー、共有在庫、他社整備システム、複数のAA会場、リサイクルシステムと公式に書かれています。新しいシステムで同じ相手と連動できるかは製品ごとに違うため、移行先の候補に連動先の一覧を渡して、1つずつ対応を確かめます。
JOCARを使い続けたほうがよいのはどんな店ですか?
在庫の掲載やAA会場、信販会社との連動を日常的に使っていて、土日のサポートやiPadでの利用に満足している店は、無理に入れ替える理由は小さいと考えられます。入れ替えを考えるきっかけが料金だけなら、ID数を見直した月額と、移行にかかる手間と費用を並べてから判断してください。
整備システムと車両販売システムは、まとめて選んだほうがよいですか?
車検・点検の入庫と中古車・新車の販売を両方行う工場では、自動車整備システム(自動車整備ソフト)と車両販売システム(車販ソフト)が同じ顧客データを使えるかを確かめると二重入力が減ります。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなし(月払)で始められるかも確認してください。

参考にした一次情報

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月確認)。JOCARの仕様と契約の条件は変わることがあるため、移行の前にJCMへ最新の内容を確かめてください。

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